BYPASS19  
 
機関紙誌等に発表した雑文等を掲載しています。


INDEX2009201020112012201320142015201620172018| 2019 | 2020


あけましておめでとうございます   2019.1.1




汚染土再利用 こんな「想定」で??  2019.03.01

反核医師の会MLへの投稿を収録しました

朝日新聞2月26日朝刊に、“福島の汚染土再利用計画「最大99%可能」国が試算”と題する6段の大きな記事がありました。

福島第一原発事故後の除染で出た汚染土のうち8000ベクレル/Kg以下のものを道路や防潮堤の工事に使う計画が進められています。

東日本大震災の約3か月後、環境省が「福島県内の災害廃棄物の処理の方針」を発表し、放射性セシウム濃度が8000Bq/Kg以下の焼却灰は「一般廃棄物最終処分場における埋立処分」を可能としました。 それを受けて各地のゴミの最終処分場に震災ガレキが運び込まれました。富山でもいろいろと騒動がおきました。

さらに2016(H28)6月には、いま話題になっている汚染土再利用基本方針が打ち出されました。いよいよ本当に放射性を有する汚染土を使って道路工事などが行われようとしています。
現場には、人は長くとどまることはなく、雨がどれだけ降っても、放射性物質は流れ出ることはない。そういう「想定」に基づいています。将来、何か起こるとしても、そのころには放射線量が減衰しているだろう。 人間の記憶の半減期は、おそらくセシウム134並みだろうから、大騒ぎにはならないだろう‥‥

環境省 除去土壌の再生利用に関する資料
 ⇒再生利用実証事業
 ⇒飯舘村における再生利用実証事業
 ⇒南相馬市における再生利用実証事業
 ⇒除去土壌の再生利用に関するQ&A
 ⇒再生資材化した除去土壌の安全な利用に係る基本的考え方について(PDF)
 ⇒除去土壌再生利用実証事業について(PDF)



夕凪の街・・・ 映画上映と被爆者の講演のつどい  2019.08.11


 2019年8月11日、核兵器廃絶をめざす富山医師・医学者の会が恒例の「映画上映会と被爆者の講演のつどい」を開催した。前半は映画「夕凪の街 桜の国」の上映、後半は日本被団協事務局長・木戸季市氏の講演。参加者は約85名だった。
 会場費上映料にそれなりにかかっていて、会員からの寄付などでなんとかなったけど、せっかくの企画だからもっとおおぜいの人に参加してほしかった。

 開催に先立って、今回はじめて、県と県教委に後援を申請した。被爆者の話を聞くという機会をつくるのが、なかなか難しくなっていて、できるだけ広く、特に若い人や子供に参加してほしいとの思いがあり、学校や公共施設への宣伝に役立てたいと考えた。

 残念ながら、いずれも不発だった。

 県は部課を3か所ほどたらいまわしされたあげく最終的には、「富山県は日本非核宣言自治体協議会に加入していないことから、後援できない」とのこと。富山県議会は平成11年12月に「非核平和富山県宣言」を決議しているが、県当局は県議会とは見解を異にするものらしい。
 国政レベルでも行政が議会を無視することは珍しくない。

 県教委は「非核や平和といったテーマは“政治的テーマ”と判断され、後援の対象とならない」とのこと。また「(県教委は)県とは独立しているとはいえ、やはり県の判断に左右される」らしい。

 また、富山市へも後援の申請をしたが、「貴会のホームページを見させていただいたところ、反原発や共謀罪・特定秘密保護法への反対など“政治的”な活動をされているので後援できない」とのことだった。

 役所というところは、下々のことよりも上と左右を気にするもののようだ。



表紙 Top Page 総合目次 Menu 更新情報 What's New 諌鼓を打て Menu 諌鼓を打て Contents

イワウチワ
イワウチワ