日本原子力学会「福島第一原子力発電所の汚染水の処理について」
http://www.aesj.or.jp/jikocho/documents/press20130821.pdf
多核種除去設備ALPSの除染係数は約600,000で、処理水の放射能を充分に低減できるが、トリチウムについては除去する能力はない。
トリチウム(3HまたはTと表記)をどうするかが問題となる。
「報告書」のポイントは、以下のとおり。
@トリチウムは「トリチウム水 」(HTO) として水に混在している。
Aトリチウムは自然状態(バックグラウンド=BG)でも0.01Bq/g 程度存在する。
Bトリチウムは半減期が12.3年で、ごく弱いβ線を放出する。
C体内にとどまりにくく、生物学的半減期は12日。
D汚染水からの除去は難しく、専用の装置を開発しても除染係数は10程度。
報告書では、これらを勘案して、トリチウムを「希釈して海洋に放出」することを提言している。
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