|
タイの寺院で使われている太鼓 クローン・エー Clow-ng Ae まるで大砲のようだ (浜松市「楽器博物館」所蔵) |
太鼓にもいろいろあります。「太鼓腹」や「太鼓持ち」、「太鼓医者」といった嫌な言葉もありますが、ここで話したい太鼓は「諫鼓(カンコ)」です。 諫鼓とは・・・古代中国で、天子をいさめようとする者に打ちならさせるため、朝廷門外に設けたという鼓。敢諫(カンカン)の鼓です。(大辞林より) 憂き我を寂しがらせよ閑古鳥(芭蕉) 畔=ほとり
「閑古鳥が鳴く」といえば、客が少なく商売がはやらない様子をいいますが、「諫鼓鳥が鳴く」が正しいとする説があります。「諫鼓苔蒸す」は、善政によって諫鼓をならす必要がなく、その鼓に苔が生える意(大辞林より)です。そして、苔のはえた諫鼓の上に、鳥がとまって鳴くというのです。諫鼓に苔蒸し、鳥が鳴く、それで「諫鼓鳥が鳴く」となり、平穏で豊かな世の中の様子をあらわします。 |
表紙 Top Page | 総合目次 Menu | 更新情報 What's New | 諌鼓を打て |