慰霊碑に刻まれている都子さんの詩です。赤、だいだい、黄、青・・・と虹の色に託して、人と人の心の絆を求めています。 CD「SATOKO」は”作詞:坂本都子&中村裕二”となっていて、都子さんの詩をもとにしつつ、中村さんの詩とミックスされています。 |
赤い毛糸に だいだい色の毛糸を結びたい だいだい色の毛糸に レモン色の毛糸を レモン色の毛糸に 空色の毛糸を結びたい この街に生きる 一人ひとりの心を結びたいんだ 君は19歳のとき この詩を書いた マザーテレサになることを夢見ていた君 ‥‥略‥‥ もう一度会いたい 君の笑顔を もう一度見てみたい ‥‥略‥‥ |
都子さんのご両親のお話では、19歳のときの日記に書かれていた詩だけれど、じつは一部を削ってあるのだといいます。「緑の森」に触れた一節があり、発掘現場の風景にあまりにもぴったり、リアリティがありすぎて、みるたびに切なくなるから、慰霊碑に刻み込む気になれなかった、とのことでした。 ↓ |
赤い毛糸に だいだいの毛糸を 結びたい だいだいの毛糸に レモン色の毛糸を 結びたい レモン色の毛糸に 空色の毛糸も 結びたい 青い空と 濃い緑の森を 結びたい 結びたいんだ‥‥ このまちに生きる ひとり ひとりを 結びたいんだ‥‥ 私の思いを あなたの心に |
大山友之さん(都子さんの父)の著書「都子聞こえますか」に、1979年8月6日の都子さんの日記から、として記載されている詩です。「ミニコミの名前を『結』(ゆい)にしようかな・・・などと考えた」という文章の後に書かれています。 若き日の都子さんが、みずみずしい感性で、人と人、人と自然の共生をよびかけた詩です。 川崎祥悦さんの合唱曲「あなたの心に」では「結びたいんだ」がひとつになっています。 「作曲上の視点から略させていただきました」とのことです。 |
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