「愛とヒューマンのコンサート」を取材した書籍が出版されました。
「都子さんメモリアル愛とヒューマンのコンサート」は129p〜144pです。

2016.04

市内の小中学校（12校）と高校（魚津・魚津工業・新川）に、書籍や楽譜、CDを寄贈しました。



添付した文書
↓

　オウム真理教による坂本弁護士一家殺人事件は1989年11月3日から4日未明にかけて発生し、坂本堤弁護士が名立、妻の都子さんが魚津、長男の龍彦ちゃんが大町に、それぞれ遺体が埋められました。発見されたのは、６年ちかくたった1995年9月のことです。
　遺体が発見された２年後に慰霊碑が建立され、そのまた２年後に、都子さんを追悼するコンサートが農村環境改善センターで開かれました。それ以来、坂本さん夫婦と生前に交遊のあった音楽家たちによって、メモリアルコンサートが続けられています。
　堤さん、都子さんは、ともに音楽が好きで、堤さんはバイオリン、都子さんはフルートを自ら演奏していました。しかし、二人を結びつけたのは、音楽ではなく、障がい者を支援するボランティア活動でした。
　大学を卒業したあとも二人は社会的弱者を助ける仕事に打ち込んでいました。そんな生き方を貫いた先に、オウム真理教による残虐な事件が待ち受けていたのです。
　事件のことを忘れない、そして、都子さんらの真摯な生き方を伝えていきたい、そういう思いで「都子さんメモリアル・愛とヒューマンのコンサート実行委員会」を立ち上げ、1999年からメモリアルコンサートを開催してきました。音楽ホールを使った本格的なコンサートは2013年で一区切りをつけましたが、その後も小規模な「訪問コンサート」を開いています。
　この、地元でのコンサートの取り組みの中で、合唱曲「あなたの心に」が生まれました。CDや楽譜をもとに、ぜひ歌い継いでいってほしいと願っています。
　また、「微笑む三つの薔薇によせて」などの合奏曲は、バラの花が好きだった坂本さんたちのために作曲された曲です。そのほかにも魚津のために作られた合奏曲「せりこみ蝶六変奏曲」「虹の伝説」がありますが、今回は間に合いませんでした。いずれ、皆さんに紹介できたらいいなと思っています。
　このたび出版された「愛とヒューマンのコンサート」は、坂本弁護士一家が行方不明になったときに、「さがす会」、「救う会」として取り組まれたコンサートから、遺体が発見されてからの追悼コンサート、さらに、神戸、上越、東北の震災被災地での慰問コンサートなどを取材したルポルタージュです。
　事件のこと、都子さんたちのことを忘れないために、下記の本やＣＤなどをお贈りし、できるだけ多くの人に触れていただきたいと願っています。どうか活用してくださるようお願いします。

　　　　　　　　　　-- 記 --

１．書籍「愛とヒューマンのコンサート　音楽でつながる人びとの物語」
２．ＣＤ「あなたの心に」
３．楽譜「合唱曲 あなたの心に」
４．ＣＤ「三つの薔薇によせて」
５．楽譜「坂本弁護士一家追悼曲 楽譜集　微笑む三つの薔薇によせて」

2016.04.02
都子さんメモリアル・愛とヒューマンのコンサート実行委員会

慰霊碑に出版された「愛とヒューマンのコンサート」を報告

　　池山由香（アルパ）、大前恵子（ソプラノ）さんの演奏　

合唱団「ＳＡＴＯＫＯ」

障害者交流センター