付記:バリアフリー 魚津で開業したのは1976年。当時は「バリアフリー」という言葉は聞いたことがなくて、そのような考え方もありませんでした。それどころか、少しは負荷がかかるような建物の方が、心臓の悪い人などが受診しなくなるから、安全確保になる、という考え方の方が主流でした。そのような考え方に基づいて、あえて診療室を2階にしたという経緯があります。 その後、バリアフリーという考え方が広まり、あと付けでエレベーターを設置しようとして建設会社に相談したのですが、建築の基準をクリアするのがなかなか難しく、代わりに「階段昇降機」(リフト)を設置しました。たしかに階段の上り下りは楽になりますが、ほかの段差があったりして、なかなか満足のいくものではありません。 そんなこんなで、代替わりを見据えて診療所を建て替えることにして、それを機会にバリアフリー化を実現しました。 |