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2004.10.25、地元の地方紙・北日本新聞朝刊「談論自由席」掲載の記事



都子さんの作詞を合唱曲で
作曲者も駆けつけてタクト振る

都子さんメモリアル 愛とヒューマンのコンサート実行委員会
事務局長 濱田 實

 オウム真理教団の犠牲者になった坂本弁護士夫人・都子(さとこ)さんの遺体発見の地に慰霊碑が建てられ、その裏に都子さん19歳時に作られた詩が刻まれている。
 「赤い毛糸に だいだいの毛糸を結びたい だいだいの毛糸に レモン色の毛糸を レモン色の毛糸に 空色の毛糸を結びたい この街に生きる一人一人の心を結びたいんだ」
99(平成11)年に魚津で第1回「都子さんメモリアルコンサート」を開いた時、にわかな豪雨雷鳴の後、鮮やかな虹が現れた。この詩はまさしく都子さんが心に描いた「虹」そのものとして、その後のコンサートのシンボルとなっている。
この詩に国安修二氏が作曲して「SATOKO」というフォーク調の歌が作られ、川崎絵都夫氏もこれにちなんで「三つの薔薇によせて」というヴァイオリン協奏曲を作っている。
今年、第4回目のコンサートを計画した際、市内合唱団出身の実行委員から「都子さんの詩を合唱曲で歌いたい」という希望が出された。この希望を聞き、生前から坂本夫妻と親交があった川崎祥悦氏が4部合唱の堂々たる作品を提供されることになった。「瓢箪から駒」が出たのである。
実行委員が合唱参加者を募集したところ、40人を超える人が練習に加わり、10月31日の発表の日を待っている。さらに追い掛けるように朗報。―発表当日には川崎さんみずから駆けつけて本邦初公開の新曲「あなたの心に」を指揮されることになった。
5年前から手がけたささやかなコンサートが、音楽教科書の編纂や合唱曲の作品で有名な川崎さんをも惹きつけた大きな音楽イベントになりそうで望外の喜びである。
(魚津市上村木2―17―15 )


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