いのちの山河



沢内村を訪ねる 2011.09.18  


山形(天童市)へ行く用事があり、足をのばして旧沢内村の「深澤晟雄(ふかざわ・まさお)資料館」を訪ねてみようと思い立ちました。天童市から湯田まで、3時間余かかるかな?と思っていましたが、建設中の高速道路が部分的に自動車道として供用されていて、実質2時間半ほどで到着しました。

沢内病院


上は沢内病院です。
駐車場をはさんで向かい合う位置に深澤晟雄資料館が建っています。
資料館の建物は、もともとは昭和38年(1963)看護婦宿舎として建設された豪雪モデル住宅第1号です。当時の加藤院長がデザインを考え、地元の大工さんたちの協力を得て建てられました。こののち、同じような様式の建物が村内にたくさんできたそうです。
村内を走ってみると、屋根の傾斜を強く、床を高くし、採光に気を配った建物が多く目につきます。

クリック 深澤晟雄資料館
クリック NPO深澤晟雄の会


深澤晟雄資料館

資料館の前には深澤晟雄の胸像と「いのちの灯」のモニュメントが並んでいます。

モニュメント

深澤晟雄がじっと見つめる視線の先は沢内病院です。

胸像




沢内村、そして深澤村長は、私達夫婦にとっては「縁結びの神様」のような存在です。

展示

館内には多くの写真や文書などが展示されています。上の写真はバイクで村内の巡回に出かける保健婦、その下の小さな写真は往診で活躍した雪上車。

書籍 村長の執務机


村長の執務机が置いてあります。背後には「住民の生命を守るために 私は命を賭けよう」と書かれた掛け軸。 最近見つかって提供されたという若かりし頃の深澤村長の写真も掲げてあります。

ビデオ鑑賞コーナーがあり、劇団銅鑼が1987年に上演した「燃える雪」のビデオを観ることができます。この演劇は、富山でも上演されたのですが、都合が悪くて観損ねたのを悔やんでいました。しかし、通して観るには2時間余かかります。最初の部分だけ見せていただきました。こんど機会がありましたら、たっぷり時間の余裕をもって行きたいものです。
クリック 劇団銅鑼

宿は横手のビジネスホテルを予約したのですが、沢内周辺には温泉街がいくつもあります。現地へ行ってから気づきました。横手では「B級グルメ」で有名な「横手やきそば」を食べましたので、それはそれでいい機会ではありました。
クリック 西和賀町観光協会
クリック 横手やきそば

お土産を探して、湯本地区のスーパーに入りました。地元の人が日常的に使う食材のなかに、けっこう面白い「お土産」のネタがあります。さて「オセン」なるスーパーは車も人もいっぱいで、めっぽうにぎやかしい。それに拍車をかけるのがBGM。なんと「軍艦マーチ」(軍艦行進曲)が流れています。まるでパチンコ屋みたい…… 長旅で疲れている身には刺激が強すぎて、早々に退散しました。後日ネットで調べたら、「激安スーパー」として有名な店のようです。



追記: 岩手日報紙の報道(2012/07/19)によれば、西和賀町が18日、国保沢内病院の新病院基本設計を発表しました。新病院は現在の場所から6.5km南に位置し、鉄筋2階建て、床面積は2倍になる。2013年春に着工、2014年8月ごろ完成の予定とのことです。

いのちの山河
「いのちの山河」公式サイト(有限会社インディーズ)

西和賀町・沢内病院

西和賀町・深澤晟雄資料館



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